事業紹介
めっき
スズめっき
スズめっき(半光沢)
スズめっきの歴史は古く、紀元前1500年の記録が残っており、世界最古のめっきと言われています。
耐食性に優れ、毒性が少ないので、食器や缶詰などにも使用されてきました。また、融点が低く、半田付け性が良いため、現在では幅広く電子部品に活用されています。比較的柔らかい金属のため、摺動部品のめっきにも適しています。
当社のスズめっきはバッテリー端子などの自動車部品に加工をさせていただくことが多く、第二工場は自動車部品専用の全自動半光沢スズめっきラインとして、現在二交代制で稼動させていただいております。
スズめっき皮膜は酸素と結合しやすい性質から、保管環境によっては変色が発生しやすいというデメリットがありますが、昨今のスズめっき用変色防止剤の進化により、変色が問題となることは少なくなってきているように見受けられます。
また、時間経過と共にウィスカが発生するという問題点が指摘されていますが、スズめっきの前にニッケルめっき下地を加工することでウィスカの発生を抑制できると言われています。
なお、当社では99.99%のスズの材料を使用しておりますが、どうしても不純物して微量の鉛が混入してしまうそうです。そのため、スズめっき皮膜の鉛濃度が100ppm以下となるよう、環境に配慮しためっき液を使用しており、定期的に皮膜中の鉛濃度を監視・測定させていただいております。ICPデータなどのご提出にも対応しておりますので、是非お問合せください。